新人保育士、幼稚園の先生必見!!一年目の悩み

新人保育士、幼稚園の先生必見!!一年目の悩み

保育園や幼稚園に就職して悩むことと言えば子どものことや職員同士の関係ですね。幼稚園教諭16年目の私がお答えします。

新人の先生悩み5選

①クラスがまとまらない

これは新人の先生ではなくても3、4年目の先生でもそれ以上の先生でも多く悩みを抱えていますね。

・小さい子のクラスならみんな走り回って収集がつかない
・みんな話をきいてくれない
・ちゃんと席に座ってくれない

悩みは沢山ありますが、どれも共通することですよね。声を張り上げても聞いてくれなくて私も声を枯らしてしまったことも昔ありました。こういう元気一杯のクラスをまとめるにはどうしたらよいのでしょうか。

・まずは手遊び
手遊びは子どもを静かにさせる導入としては素早く静かにしてもらえる方法の一つですよね。私も手遊びは一日に10回以上はやっています。排泄が終わって待っている間、製作活動が早く終わってしまっている子どもに対して、昼食が早く終わっている子に対して、色々な活動の前に落ち着かせる為に等どのような時間でもすぐに静かにしてもらえる方法として手遊びが一番手軽で効果的でしょう。しかし、やっても静かになってくれないこともありました。

手遊びをしても効果がない
前は静かになっていたのに静かにならなくなってしまった

そんな悩みもあります。

それはいくつか理由がありますが飽きてしまったり、その手遊び事態に興味を持てない子どもたちが多いでしょう。

その様な子どもたちに対してどうすればよいのか?

それはやはり手遊びです。

飽きてしまったなら新しい手遊びをしましょう。
興味が無いのであれば興味が持てそうな手遊びをしましょう。

今の時代、手遊びは研修で習えたり、書籍も多くあり、YouTube等の動画サイトでも
多く掲載されているので身近に調べることができます。


もし、手遊びの検索等でお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてください。

②子どもがいうこと聞いてくれない


これは①の「クラスがまとまらない」とほぼ同ジャンルの悩みですが個人又は2、3人のグループに対してに焦点を当ててみましょう。


まずは信頼関係が大事

どんなに声を掛けても、「信頼関係」が築けていなければこちらを向いてくれません。大好きな先生だからこそ言うこそ聞くということです。母親に対して言うことを聞くのと一緒のことです。すぐに「信頼関係」が築けることはありません。時間をかけてゆっくり向き合って獲得していきましょう。

叱ることはよくない?

私は叱ることに対して良くないとは思いません。時には叱ってあげることも大事だと思っていいます。
ただ、叱り方は考えてあげなければならないと思います。

私は1叱ったあとに10褒めることを心掛けています。

一見、難しく感じますが、そんなことはありません。心掛けているだけで全ての子どもに10回褒める
ことは実行していません。むしろ、そんなにできたことはないかもしれません。
しかし、その心掛けこそが特に大切です。又、褒めるにとらわれず、大好きな気持ちを伝える、抱きしめる、楽しませる、笑わせる、一緒に遊ぶ、に変換しても良いでしょう。よく叱ったあとは「フォローする」という言葉がありますがそれと同じことなのです。個人的に褒めなくても良いのです。全体指導の時に実行したらそれも一回のうちに入ります。

その一回叱ったら10回褒めるくらい愛してあげようこれが大切です。

③他の先生との関係が上手くいかない

人間関係はどの業界でも苦しむ人はいるでしょう。厳しい先輩がいる、意地悪な先輩がいる、話が合わない、又どう接してよいのか分からない等、色々ありますが、大好きな子どもに関われる職場に就職できたのに、仕事に楽しんで取り組むことができません。これも私なりに先輩としてどう付き合ってきたのか、今、沢山の後輩を持ち、どう思っているのかを踏まえてお答えしていきましょう。

まずは、挨拶から

どんな社会でもこれだけは絶対に必須なことは「挨拶」です。簡単!と思う方もいるかもしれませんが実は挨拶はできない人も多くいます。挨拶といってもただ声に出すだけではいけないのです。

礼儀正しく挨拶をしよう

これから皆さんは先輩から教えてもらう立場です。また、ミスをしてフォローをしてもらうことも多々あるでしょう。知らないところで助けてもらう場面も多くあると思います。そんなときは誠心誠意をもって挨拶することが大切なのです。コミュニケーションも必要なこともありますが、挨拶をしっかりするだけで「好印象」になることが多いです。礼儀正しい挨拶とはどのようなものでしょうか。

1、目を見て、体を向けて挨拶しましょう。
 これは当たり前のことですが、忙しい一年目のあなたたちは忘れがちになることもあるでしょう。
 しかし、これは基本的なことなのでしっかりとできるようにしましょう。
2、止まって挨拶
 先輩と廊下をすれ違った時に歩きながら挨拶するよりも一度止まって挨拶するのはとても好印象に残
 ります。
3、どんな時でも挨拶は欠かさずに
 一年目は馴れてない上、新人としての仕事もあるでしょう。そんな忙しいときは挨拶を忘れがちで書
 類作成中、他の人との打ち合わせ中等、色々な場面がありますが、一度手を止めて挨拶することが大
 切です。これは意識しないと忘れがちになることですので、意識しながら仕事をしましょう。しっか
 り実行することができれば他の後輩よりも一目置かれるはずです。
4、お礼を言いましょう。
 挨拶の中でこれは忘れがちなことです。これは先輩でもできていないところも多いでしょう。「やっ
 てもらって当たり前」は一番印象を下げる行為になると思います。ほんの些細なことでも私はお礼を
 欠かさずいうことを心掛けています。そして、だれがやってくれたことなのかをしっかりと聞くこと
 が大切です。

例えば先輩が書類をもってきてくれたとしましょう。まず持ってきてくれた。先輩に対してお礼を言います。その後、だれが作ってくれた書類なのかを先輩に聞きます。その作ってくれた人にもお礼を言うようにしましょう。園の中で皆がそれが出来ていないとなるとあなたは一目置かれることになるでしょう。それぐらいお礼はできていないところもあります。

 園では様々な担当の先生がいます。あなたの直ぐ近くの先輩をはじめ、主任、事務、バス運転手、お
 預かりの先生、調理師、副園長、園長等、直接関わらない先生も多く居るでしょう。しかし直接では
 なくても関節的に助けてもらっているのです。手紙を作ってくれた事務の先生に対して、バスを運転
 してくれた運転手に対して、おいしい給食をつくってくれた調理師さんに対して、常日頃からお礼を
 言う癖を身につけておきましょう。そうすればきっと良好な関係を築くことができるでしょう。

5、ミスしてしまったときは言い訳ではなく謝罪
 これもありがちですが、ミスをしてしまったときにどうしてもミスした理由を分かってほしくて言い
 訳をしてしまうことがあります。ミスはミスです。そのミスを無くすことはできないのです。素直に
 謝罪をしましょう。ミスは馴れていない新人にはしょうがないことです。大切なのは同じミスをくり
 返さないことです。意識してなくしていきましょう。

先輩に言われたことはなるべく早く実行しましょう。

これも忙しくてつい遅くなってしまったり忘れてしまうこともあると思います。しかし、これは早けれ
早いほど良いと思います。忙しさに甘えることなくなるべく早く実行できるようにしましょう。

例えば書類の提出ですね。「何日までにだして」と言われたものでも期限ぎりぎりよりも余裕を持って
提出した方が安心ですね。これは労働体制にもよるものなので無理してやることもないと思いますがで
できるのであればやりましょう。

本当に悩んでいるのであれば転職も考えましょう。

上記のことは良い関係をつくるきっかけになるものでどうしても人間的に難しい方もいるかと思います。そんなときは転職を考えることをお勧めします。現在では転職サイト等が多く存在します。あなた
合った園は必ずあると思いますので、「合わない」と感じているのであれば転職を考えるのも良い
判断だと思います。

④仕事にミスが多い、遅くなってしまう

どんな仕事でも馴れていなければミスをしてしまったり、先輩の先生より遅くなることも多々あるかと思います。私も新人の頃は沢山のミスをして先輩に迷惑をかけてきました。さて、ミスをしない為にはどうしたらよいのかというと、ずばり、ミスをしないように意識をすることです。
これが一番大事です。かといって最初は意識していたもののうっかり忘れてしまうことがあります。では、うっかり忘れをなるべく無くし、意識しやすくする方法を紹介します。

メモを取る

これはとても有効的なことで、うっかりミスが無くなります。他の先生や保護者に言われたことをメモすることでその情報を忘れににくくすることができます。メモは小型のノートや付箋等、色々ありますが、私は長期間覚えておく情報はノートに短期間覚えておく情報は付箋に書き机に貼って忘れないようにしています。その他、個人情報ではないのであれば黒板がある保育室ならそこに書くこともあります。100円均一で購入できる小型のホワイトボード等も便利です。又、最近では電子メモパットが売られていますね。使い捨てのメモ帳と違い、くり返し使えるのはエコですね。机がメモだらけにならずに整理綺麗にメモを置いておくこともできます。私も現在はメモパットを使っています。とてもおススメですので購入を検討してみてください。

アラーム機能を使う

これは時計を付けられる職場限定ですが、私は現在でもスマートウォッチをつけていて保育の時間配分で確認するにも便利で活用しています。アラーム機能を使う場面は例えば「子どもが○○時に早退する」となったときにその時間に合わる。学年の集まりや会議等時間を忘れないように使うこともあります。スマートウォッチのアラームは音でしらせるのではなくバイブレーションでも設定出来るため、周囲に気づかれることもありません。とても便利なアイテムなので是非購入の検討をしてみて下さい。

先輩の速さに追いつくには意識が大事

保育準備の時間に子どもが作る製作準備をしていると「どうしても先輩のスピードが速くて追いつけない。」ということを私も新人の頃経験しました。先輩たちは子どもの話をしながら画用紙を切っていて私は話をする余裕はありませんでした。
 なぜこんなに必死にやっているのに追いつけないのか。。。
それはもちろん経験の差です。何年もやっている先輩たちにすぐおいつけるわけはないのです。しかし、いつか追いつくことができます。それを意識するかしないかで大きな差が生まれます。
ハサミの作業は皆さん子どもから使い慣れている為、どうしても「ただ切る」という作業になりがちです。しかし、「先輩に少しでも追いつく」という意識をすれば絶対に早くなります。これはハサミだけではなく折る、ホチキスで止める、のりで貼る、セロテープをつける等全てのことに言えますので意識して仕事をしてみましょう。早くなるに上、先輩へ頑張っているアピールポイントにもなります。

先輩の技を盗みましょう

先輩たちが早い理由は早く作業する方法を知っているからです。教えてくれることもありますが、全て教えてくれるわけではないので、先輩の手先をみてどのように作業しているか見ると作業の攻略ポイントがわかるかもしれません。

自分でも攻略ポイントを探そう

常にどのように作業したら早いか考えることが大切です。例えば画用紙を折る作業があったとして一枚ずつ折るよりも何枚かまとめて折る方が早いですよね。このように作業はやりかたによって劇的に早くなります。「この方法が早いかも」とやってみることが大事です。結局遅い場合もありますが、常に早い方法を模索してみましょう。最終的には直観的にどうすれば早くできるのか直ぐに考えられるようになります。

考えること癖をつけましょう

上記で述べたこともそうですが、常に考えることが仕事の速さに連結します。考える癖が新人ではついていません。癖をつけることは時間がかかりますが、「どうしたら早くなるか」「どうしたら保育がスムーズにいくか」等、常に考えることで癖がつきます。

⑤保護者対応が苦手

保育者となった時に子どもと関わる以外で絶対についてくるのが保護者との関りですね。大人も子ども一緒で色々な方がいます。その中で「この人苦手だな」と思う人はいるでしょう。それはさておき、保護者の方には早く信用してもらうことやよく見られたいと思うことが普通ですよね。それではどんな対応をすれば信頼関係を築くことができるのでしょうか。

まずは挨拶

先輩との関りでも記載しましたが、まず人と接するのであれば挨拶は基本です。しっかり顔をみて元気に挨拶しましょう。そうすれば最初の好印象は勝ち取ったような物ですね。

子どものことは話すが話過ぎない

保護者の方は子どもが園で何をしてきているのか見てないのでわかりません。年長くらいになると何をしたか聞くと答えてくれる子どももいるでしょう。しかし、それは長時間の中でほんの一部分のことで
ほとんどわかりません。先生が子どもの様子を話すことで「ちゃんと見てくれているんだ」と安心をしてくれます。ただ、話すぎることもよくありません。だらだら長く話を続けていると他の仕事に支障がでます。それだけではなく他の先生への迷惑をかけてしまうこともある為、気を付けましょう。お迎え時や別件で電話する予定があったときの最後に少し、「今日こんなことがありました。」「最近こんな成長がありました」等短く簡潔にお伝えするだけでも良いのです。園によってや、保育園、幼稚園によっては、しっかり話すことが業務内容に入っている場合もありますので、その園の特色によって話の量は変えていくのも良いと思います。

保護者は自分の子どもが一番大切

中にはクレームらしいことを伝えてくる保護者もいます。園の体制などに意見する方もいますが、わが子のことが多いです。保護者の方々も心配で子どものことが大切だからこと伝えてを頭に入れておいてください。中には理不尽な言いがかりをつけてくる方もいると思いますが、こちらにも非があるならば誠心誠意をもってお答えしましょう。対応に困ったのであれば直ぐに先輩に相談しましょう。伝えてくる保護者は対応が疎かだと信頼も薄れてしまうのでしっかりと対応しましょう。

まとめ
新人の先生方は、「わからないことがわからないと」と日々悩み、奮闘しているかと思います。
注意されることや失敗することで肩を落とすこともあります。わたしは「わからない、できない=仕事ができない」と思いません。子どもたちにも最初は水道の使い方からシールの貼り方等、教えると思います。新人の先生も同じで最初はわからなくてあたりまえなのです。今後仕事ができるようになるには先輩のアドバイス等を素直に受け止める心、これが必要になると思います。もちろん、同じ失敗を何度も繰り返さないこと等も大事だと思います。述べたこと少し矛盾しますが、私からしたら同じ失敗を二度としない、なんでことは実際難しいですし、5年目、6年目の先生でもします。むしろ同じ失敗を二度、三度して覚えていくこともあります。
保育は難しいところも多々ありますが、達成したときには大きな喜びとなります。「子どもが大好き」という気持ちが一番大きくもっているのは新人の先生たちだと思っています。そこだけは先輩の先生に負けないでほしいと思います。また、その思いがあればあなたもいつか立派な先生になれることと思います。私たちはあなた方なしでは、子どもたちの成長を見ることができません。一緒にがんばりましょう。

保育カテゴリの最新記事